田ぐるまとは人力手押式の道具で、草が生えてくる前に田んぼの土の表面をこすることで、除草ができる画期的な道具です。

土をかくはんしてほぐし、稲の根に酸素が送り込まれ自然の肥料の役目も果たします。また、土の中の有毒ガスを抜くこともできます。
そして稲の周りの余分な根を取ることもでき成長を促すという優れものです。

市販の肥料を追肥すると栄養過多で茎が弱くなり収穫時に稲が倒れてしまうという問題もありますが、この方法なら絶妙なバランスで美味しいお米が収穫できます。


あとは日々の水の管理と日光です。今年はちょうど良いタイミングで田植えが行われたため他の田んぼより生長がよく緑鮮やかなしっかりとした稲に育っています。もちろん稲刈り後の土管理も手間をかけているので美味しいお米が収穫できそうです。

昔の田ぐるまは鉄で作られていたので重く作業も大変でした。しかし現在はステンレス製や動力がついた道具もあり少しは楽になりましたが、それでも重労働で、手間がかかるので田ぐるまをやる稲作農家は本当に少なくなっています。この大変な作業があるからあんなにおいしいお米ができるんだと実感しました。収穫はまだまだ先ですが手間をかけ育てている稲です。今年の収穫がとても楽しみです。